今回はTOMOUNT(トモウント)さんの「DOME-OTTO S2」を本音でレビューします。
はじめに結論からお伝えすると、20Dシルナイロン生地の質感と、クロスフレームが織りなす円形の造形美が、とにかくカッコイイ中型のドームシェルターです。
また3箇所の大きな出入口と6箇所の窓は全てメッシュにすることができ、通気性と心地良い開放感も申し分なし!
さらに、薪ストーブ用の煙突穴やアウター&インナースカート付きでオールシーズン対応と、全体的に完成度の高い印象を受けました。
クオリティ高し!
ただし、実際に使ってみて感じた気になった点もありましたので、残念ポイントも含めしっかりお伝えします。
この記事は、TOMOUNT様より製品をご提供いただき作成しています。
提供していただいた製品ですが、良い面も気になった点も正直に、1ユーザー目線を心がけて執筆しておりますので、購入時の参考になれば幸いです。
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製品のスペックや特長について、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
製品スペック
TOMOUNT DOME-OTTO S2 |
---|
設営サイズ(約) |
350×300×165cm |
収納時サイズ(約) |
59×24×20cm |
重量(約) |
7.2kg |
素材 |
20Dシルナイロン、アルミニウム合金 |
セット内容 |
本体×1 / レインフライ×1 / グランドシート×1 / アルミポール×6 / アルミペグ×18 / ロープ×9 / 修理キット×1 / 収納バック×1 |
製品レビュー
製品開封の様子
正式カラーは「オリーブ」ですが、実際はブラウンに近い色味です。
収納袋のサイズは59×24×20cmと、かなりコンパクト。コンプレッションベルト付きなので、更にコンパクトに圧縮させることもできます。
実際に持ってみた感じ。
「超軽い!」って程ではありませんが、片手で楽々
内容物はこちら。
- 本体×1
- レインフライ×1
- グランドシート×1(収納袋付き)
- アルミポール×6(長さはすべて共通)
- アルミペグ×18
- ガイロープ×9
- 修理キット×1
- 収納バック×1
設営方法
- 本体を広げる
自立式で、後から入口を自由に変更することができるため、神経質になる必要はありません。(適当に広げるだけでOK)
- 長いスリーブに3本ポールを通す
はじめに長いスリーブが3箇所ありますので、ポールを差し込んでいきます。
ポールは全部で6本ありますが、すべて同じ長さなので迷う必要がありません。ポールを差し込む順番はどこからでもOK。
- ポールの先端をピンに差し込む
ピン穴は各箇所2個ずつありますが、長いスリーブを通したポールは内側の穴に差し込みます。
3本を差し込むと、この段階で自立してくれます。
- 短いスリーブに3本ポールを通す
続いて短いスリーブに残りの3本のポールを差し込んでピン穴に固定。
ワンポイント短いスリーブの入れる順番は少し注意が必要です。初めに後方2箇所を通し、最後正面入り口側を通せば大丈夫です。
- フックを留める
合計12箇所あるフックをポールに引っかける。
ポールが交差個所はダブルフックになっており、外側のポールに取り付けます。
手順④の短いスリーブを通す順番を間違えると、ポールの重なりが逆になり、フックがねじれてしまうためやり直しが必要です。
- 完成
ペグダウンをして完成です。
ガイロープ、レインフライの取り付けは、状況に応じお好みで。
ざっくり言えば、計6本のポールをスリーブに通しフックを取り付けて、ペグダウンするだけなので、10分程度で設営できます。
設営時の特徴まとめ
- テントの配置を考えずに設営できる
- ポールが全て長さなので悩む必要なし
- スリーブにポールが非常に通しやすい
また張り感を調節するテンションベルトも無いので、誰が設営してもピン張りできるのも、このテントの凄いところ。
DOME-OTTO S2のディティール
とにかく見た目がGOOD
どうでしょう?このデザインかなりヤバくないですか?球体状の丸々っとしたフォルムが、可愛らしくもあり超クールです。
生地は摩耗、切り裂きに強く防水性・通気性に優れた20Dシルナイロン生地は高級感があります。
加えて片面にシリコンコーティングが施されており、耐水性3000mmという高い防水性を実現。
全方位どの角度から見ても、非常にカッコイイです。
ちなみにサイズは幅360cm×奥行300cm×高さ165cmのミドルサイズなので、決して大きくはありませんが存在感はかなりのもの!
並んだ時のサイズ感。DOME-OTTO S2は最大高165cmとパンダ嫁の身長と同じ高さ。
一方、パンダ夫は身長175cmなので、10cmほど飛び出してしまいます。
ポールには高級アルミニウム合金を採用
ポールの直径は約1cmと細めですが、軽さと強度を持ち合わせたA7001アルミニウム合金を採用。
合計6本のフレームが折り重なることで抜群の強度が生み出されます。
TOMOUNTの刻印ロゴもおしゃれ
ダイニーマ生地で補強もしっかり
テンションのかかる部位には、防弾チョッキにも使されるダイニーマ生地を採用。裂けや破れに強い補強がしっかりされています。
高品質の証YKKファスナー
日本が誇る世界最高峰のファスナーYKKのファスナーが採用されています。
言うまでもなくヌルヌル滑らかに動き「ノンストレス」
内外の両方にスカートが装備
インナーとアウター両方にスカートが装備。
冷気の侵入をより強固に防いでくれるので、冬も温かく過ごすことができます。
薪ストーブ使用可能
DOME-OTTO S2には、煙突ガードが備わっているので、薪ストーブもインストール可能です。
煙突ガードには穴が開いてないためご自身でカットする必要があります。
テント幕内
幕内のサイズ感
TOMOUNT DOME-OTTO S2のテント内のサイズは、350cm×300cm×165cmで、ソロやデュオに最適なサイズ感です。
ただ寝るだけなら、大人3人寝転がることが可能。
室内の1番高い所の高さが165cmなので、高身長の方は出入りの際に少し屈む必要があります。
横幅はパンダ嫁(身長165cm)が大股でちょうど2歩分です(笑)
実際にキャンプギアをレイアウトした様子がこちら。
コット、テーブル、チェア、トランクカーゴにフィールドラックなど配置しても、十分なスペースが確保できます。
ソロなら超ゆったり、デュオでも余裕の広さです。
配置を変えればコットとチェアをさらに1つずつ入りそうだったので、改めてその様子もお届けします。
テントから空が眺められる丸窓
天井部には外の様子が見える大きな丸型窓を3つ完備。ファスナーで開閉幅も自由自在で、解放時はメッシュすることができます。
大きく開けると開放感抜群です。
テント内で寝転びながら青空や星空を眺められるのが最高
ギアハンモックが取り付け可能
上部には付け外し可能なギアハンモックが付属。ちょっとした小物収納に便利です。
高さに余裕が欲しい時は自由に取り外し可能。
残念ポイント
レインフライと煙突の干渉
ありがたいことにDOME-OTTO S2には薪ストーブ用の煙突ポートが備わっています。
しかし、レインフライを被せた状態だと煙突と干渉してしまいます。
レインフライを引っ張り、隙間から煙突ガードなどを駆使すれば恐らく使用可能ですが、破損のリスクが高くおすすめしません。
現状、雨天時レインフライを被せた状態で薪ストーブを使用したい場合は、ひと工夫が必要です。
今後もし改良される場合は、煙突穴をかわすようにレインフライが設計されれば最高です。
もう少し高さが欲しい
このサイズ感ならではの暖房効率の高さや、設営の容易さなどのメリットはもちろんありますが、できれば高さがもう少し欲しいのが正直なところ。
実際このままでも不便ではないのですが、出入りの時に若干の窮屈さを感じてしまいます。
個人的に高さ180cmあれば最高
逆に言えば、身長の165cm以下の方が使うには最強テントと言えます。
追記:最大天井高190cmの大型サイズ、DOME OTTO S2 PRO(L)が発売されました!
競合とのスペック比較
ちなみにこのサイズ感のドーム型シェルターテントを検討する上で、同じく候補に挙げられるのがMOBI GARDENのCOMMANDER160ではないでしょうか。
このスペックが似通った2つ中型シェルターの違いを、まとめた表がこちら。
商品名 | DOME-OTTO S2 | COMMANDER160 |
---|---|---|
設営サイズ(約) | 350×300×165cm | 310× 310 × 160cm |
収納時サイズ(約) | 59×24×20cm | 調査中 |
重量(約) | 7.2kg | |
生地の材質 | 70D 230T ナイロン | |
ポール素材 | A7001 | A7001 |
耐水圧 | 2,000mm | |
ベンチレーション | ◎ | 〇 |
煙突穴 | 〇 | 〇 |
ペグ付属 | なし | |
インナーテント | 販売予定なし | 別売 |
グランドシート | 別売 | |
レインフライ | 別売 | |
実売価格(約) | 50,000円前後 | 52,800円前後 |
カラー展開 | オリーブのみ |
はじめに断っておきますが、COMMANDER160もかなりコスパに優れた人気シェルターです。
また数値面だけでは測れない、実際に体感して気づく魅力があるのも確かです。
それでもシルナイロン素材を採用、付属品も充実しているなど、あらゆる面でDOME-OTTO S2に軍配が上がります。
大きな丸型窓付きな所も大きい
まとめ
というわけで、今回はTOMOUNTさんの「DOME-OTTO S2」を本音レビューしました。
特徴をまとめると
GOODポイント
- 最高のデザインとフォルム
- 丈夫で軽量なシルナイロン素材
- 総重量7.2kgの軽量モデル
- 大きな丸型窓からの眺めは最高
- 薪ストーブも使用可能
- 細かなディティールまでしっかり
- 縫製やシーム処理も◎
気になった点
- レインフライ取付時の煙突穴と干渉
- 室内の高さ
本体には20Dシルナイロン素材、ポールには7000番台のアルミニウム合金、YKKファスナーやフルスカートなどなど、この価格でこのクオリティはかなり衝撃的です。
魅力てんこ盛り!
特に気になっていた縫製やシーム処理に関しても綺麗に処理されており、このあたりのクオリティも申し分なし!
もし「このシェルターは買い?」と聞かれたら、自信をもっておすすめします。
ソロやデュオに最適な中型シェルターをお探しの方へ参考になれば幸いです。