こんにちは、パンダ夫婦(@panda_camp_blog)です。
今回はBougeRV(ボージアールブイ)の「ポータブル電源 Fort 1000」実機の使用感を本音でレビューします。
今やキャンプでも必須アイテムとも言えるポータブル電源ですが、正直どれを選べば良いか迷いますよね。
決して安くない買い物なので、高性能・大容量・できるだけ安価な製品が欲しいと考えている方も多いはず。
BougeRV Fort 1000は、コンパクトボディにドライヤーや電子レンジも使える1200Wの高出力&1,120Whの大容量スペックを誇り、1~2泊のキャンプや車中泊にピッタリなポータブル電源です。
ただし、気になった残念ポイントも少なからずありましたので、そういった部分もしっかりお伝えします。
この記事は、BougeRV様より製品をご提供いただき作成しています。
提供していただいた製品ですが、良い面も気になった点も正直に、1ユーザー目線を心がけて執筆しておりますので、購入時の参考になれば幸いです。
BougeRVについて
BougeRV(ボージアールブイ)は、アウトドア派の冒険家たちによって2017年に設立されました。
ポータブル電源やソーラーパネル、車載冷蔵庫 (ポータブル冷蔵庫)などのアウトドアや防災時に役立つアウトドアアイテムを中心に、アメリカをはじめ世界約50カ国に市場を拡大している大人気ブランドです。
日本法人は2022年東京都台東区にBougerv Japan株式会社が設立されました。
製品スペック
BougeRV Fort1000 |
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製品サイズ |
幅32cm×高さ28cm×奥行き23cm |
重量(約) |
本体重量 13.3kg ケーブルなど付属品1.7kg |
容量(Wh) |
1,120Wh |
出力(W) |
1,200W |
バッテリー |
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー |
電気の波形 |
正弦波 |
出力(AC出力・DC出力・USB) |
AC 100V:3口 DC/シガーソケット:3口 USB:3口 Type-C:1口 |
付属品 |
本体、ユーザーマニュアル |
BougeRV「ポータブル電源 Fort 1000」の特徴
製品開封の様子
外箱の段ボールには、ステッカーでリチウムイオン電池だと判るように、しっかりステッカーが貼られています。
段ボールの中に入ってある製品パッケージ。
開封してみると、分厚い緩衝材で保護されており、安心感があります。
セット内容は以下の通り。
- ポータブル電源 Fort1000 本体×1
- シガーソケットケーブル×1
- ACアダプター(ケーブル含む)×1
- ソーラーケーブル×1
- ユーザーマニュアル(日本語対応)×1
シガーソケットケーブルやソーラーケーブルなどが標準で同梱されているのは助かります。
これは何気に嬉しい!
製品のサイズ感
本体は、幅32cm×奥行き23cm高さ28cmとかなりコンパクトなサイズ。
公式には本体重量16kgと記載がありましたが、実側で13.3kgでした。このサイズ感の中では軽量な部類に入り女性でも楽々持ち運ぶことが可能です。
ちなみに、本来本体に内蔵されていることの多いインバーターがACアダプター内蔵されています。こういった細かい製品設計などのおかげで、本体の軽量化が図られているものと思われます。
その分ACアダプタはちょっとゴツめ
正面に入出力ポートがすべて統一され、スッキリしたデザインで使い勝手も良さそう。
正面向かって左側面が吸気口、右側面にファンが2つ備わっています。
本体の熱を排出するために、給電中や高出力で使用の際など高負荷がかかったタイミングでファンが高速回転します。
この製品に限ったことではありませんが、高負荷時のファン音は約50~60dbほどの大音量になるため注意が必要です。
上部にはガッチリとした、両手で持てる頑丈なハンドルが備わっています。
BougeRVをブランドカラーである、オレンジ色のハンドルがアクセントになったデザイン性も個人的に好みです。
入出力ポート
- ACコンセント(合計1,200W)×3
- 口DC12V出力×2
- シガーソケット(12V/10A) 上限120W
- USB-A急速充電(18W)
- USB-A(12W)×2
- USB-C(60W)※入力と出力が可能
- アンダーソン入力(25V/8A) 上限200W
- DC5521入力(25V/8A) 上限200W
▼4つの充電方法
BougeRV Fort 1000は、ACポート、DCポート、ソーラーパネルポート(アンダーソン形式)、USB-Type-C PD 60Wを装備し、4つの充電方法に対応しています。
本体への充電は、ACとUSB-Cを併用した260Wが最大給電になります。
1200W/1120Whの大容量
BougeRV Fort1000は、定格1200Wの高出力で様々な家電製品を動かすことが可能。
しかも、コンパクトボディながらも1120Whの大容量で、長時間稼働させることを実現。
絶妙にちょうど良いスペック
リン酸鉄リチウムイオン電池を使用
BougeRV Fort1000は、安全性とサイクル寿命に優れる「リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4)」が採用されています。
そして充放電を繰り返し行える回数が、業界平均値の7倍の3,500回以上という桁違いの数字!!
仮に1日一回充放電を繰り返したとしても、約10年以上使用が出来る計算というから驚きです。
長寿命!
使用感レビュー
ここからは実際にBougeRV Fort1000を使用してみた様子をお届けします。
まずは最大1000Wの電子レンジで検証。結果、全く問題なく正常に動作しました。
家庭用コンセントと同じAC100Vなので、何の心配も無く安心して使えます。
小型&軽量だから、使いたい家電のそばに電源を持って行けちゃう!
定格を超えた家電も検証
▼ドライヤー
続いてfort1000が定格1200Wなのに対し、最大出力は1400Wのドライヤーで検証。
fort1000が定格1200Wですが、瞬間最大2000Wまで可能なので、一瞬風量が不安定になりましたがドライヤーも使用できました。
ただ、最大出力1250Wの電気ケトルを試した際に、保護装置が発動し正常に動作しませんでした。
➡1200W以上の家電製品は、動作するかは相性の問題が強いと思われます。
車中泊でも使ってみた
こんなに車に霜降っている時に検証。
- 時期 12月初旬
- 天候 くもり後雨
- 気温 夜間気温-1℃前後
氷点下まで気温が下がりましたが、電気毛布のおかげで快眠。寒さで目が覚めることは一切ありませんでした。
ちなみに電気毛布は、1晩12時間付けっぱなし&スマホも2台分充電を行い、バッテリーは30%ほど消費したという結果に。
これなら数日間のキャンプや車中泊に十分すぎる容量だと実感できました。
残念ポイント
ここからは、BougeRV「ポータブル電源 Fort 1000」の気になった残念ポイントもご紹介します。
急速充電には非対応
最速充電スピードに関しては正直遅めです。
競合製品と比較しても充電時間は長めで、この点は明らかなデメリットとなります。
なので急速充電が必須な方は、他の製品をおすすめします。
ただ、バッテリーへの負担を考え、200W程度のスピードで充電したほうが急激な温度上昇をしない、つまり負荷が減るのでバッテリーは長持ちします。
急速充電も一長一短
ファンの音がうるさい
本体右側面に大き目な2つのファンが、高負荷時には高速回転します。
内部の熱を排出するために致し方ないのですが、騒音レベルは50~60dbとかなりの大きさ。
キャンプや車中泊で使用の際は、周りの迷惑となりかねないため注意が必要です。
特に夜間や早朝は、高負荷になるような使い方は避けたほうが良いかもしれません。
管理アプリが無い
現在主流になってきている管理アプリはありません。
スマホでの管理や操作が出来ないため、少し不便に感じる場面もあります。
ただその分コストダウン繋がっているため、考え方によってはメリットと言えるかもしれません。
個人的にアプリでの操作はしない派なので、無くても全く問題なし!
まとめ
今回はBougeRVさんの「ポータブル電源 Fort 1000」を本音でレビューしました。
特徴をまとめると
GOODポイント
- 1200Wの高出力で様々な家電に対応
- 1120Whの大容量
- 安心安全のリン酸鉄リチウム
- 3500回以上の充放電サイクル
- タフで無骨なデザイン
- 丁寧なカスタマーサポート
気になった点
- 急速充電には非対応
- ファン音が大きい
- 管理アプリがない
BougeRV Fort 1000は、大容量で高出力ながらも、コンパクトで気軽にキャンプや車中泊に持っていくのに最適なスペックです。
一方、最速充電時間は競合製品と比べ長めで充電に時間がかかること、ファン音の大きさ、管理アプリが無いことがデメリットに挙げられます。
ただその分、他社製品と比較してもタイムセール時などの実売価格は非常にリーズナブルな価格で、コストパフォーマンスが高い製品と言えます。
BougeRVさんは、カスタマーサポートも親切丁寧!
気になった方はチェックしてみて下さいね。
ポータブル電源選びの参考になれば幸いです。
それではみなさま、have a nice day!