今回はエブリィカスタム第2弾という事で、オールシーズン快適な車内空間を目指して防音防振のデッドニングと断熱シート施工を行いました。
軽バンは予想以上に鉄板が薄く音が響き、その構造上夏は暑く冬は寒くなりますので、車中泊仕様にするには欠かせない定番の施工となります。
それではいってみましょー!
施工した断熱&防音シート

デッドニングシート


デッドニング(防音)シートは、kaitou デッドニング 吸音材を使用。
ブチルテープの上アルミシートが貼られたオーソドックスなタイプで、実はその効果は別の車で体感しており文句なしの品質です。
さらに1m×5mの大容量で5,000円以下で言うまでもなくコスパが高く、気になる箇所に惜しげもなく貼りまくることができます。

ただ全て貼ると10kgオーバーと重くなるため、今回は半分ほど使用しました。

Quiet-Mo 断熱シート

断熱シートは、AmazonおすすめのQuiet-Mo(クワイエット モー)社を使用してみました。
アルミ箔の反射効果と難燃性ゴムフォームの断熱力で、車内の温度をコントロールしてくれるというシロモノ。
強力な接着剤付きなので、切って貼るだけでOKと作業性も高く使いやすかったです。
サイズは100cmx5mを購入し、気になるエブリィの天井全面と、前席床面を施工して全部使い切った感じになります。
サイドのドアやバックパネル、荷室の床面まで施工する場合は100cm×5m 2枚セット必要になってくると思います。

実際の施工の流れ
天井内張はがし

まずは天井の内張をはがしていきます。


天井の内張は大量のクリップで止められているので、内張りはがしがあると便利です。
外し方はグイグイと内張はがしを少しずつ食い込ませていき、テコの原理で軽い力で外すことができます。


外したクリップやピンは、紛失しないように一旦箱の中へ。

オーバーヘッドコンソールは、クリップのほかにも左右の2本のビスとナット4本で止められています。


外したオーバーヘッドコンソールは邪魔にならない場所へ一旦避難。

写真は撮り忘れましたが、他にもアシストグリップやルームランプなど、内張りを外す上で干渉するものはすべて外しました。

内張りを前後どちらからでもOKなので、剥がしていきます。
1人でも作業可能ですが、2人で行うとスムーズです。


内側は、運転席側にウォッシャー液のホース、助手席側にはバックランプ関係などの配線が養生テープで固定されています。断線しないように少しずつはがして行きます。

実際にはがした内張がこちら。

かなり汚れていたので、この機会に洗っておきます。

ゴシゴシすると毛羽立ってしまうのでやさしく丁寧に
防音シートの施工

内張をはがした天井は予想以上にベコベコの薄い鉄板の状態。
未施工の状態は、少しの雨音でもダイレクトに車内に響き渡り、とてもうるさいので、デッドニングシートを張り防振・防音化していきます!

ロール状に巻かれたシートを、贅沢に大きくカットしても良いのですが、かなり重くなるため、貼りやすいサイズに小さくカット。

専用の工具もあるようですが、定規とカッターで十分切ることが可能です。
天井の窪んでいる部分の幅が7cmほどだったため、大体6~7cmになるようにカットしました。

隠れて見えなくなる場所なのでアバウトでOK

細かいシート状を大量に量産したので、ペタペタと張っていきます。

素人施工のため正解が判りませんが、コンコンと天井を叩いて響かなくなるように、等間隔に張り巡らせました。
また貼り付ける際に、壁紙用のローラーなどあれば便利ですが、無ければ手で押さえるだけでも十分転圧可能です。

手を押さえる場合、デッドニングシートの端は鋭利なため、手を切らないようにご注意を!



この時点で、天井の防振&防音面は明らかに見違える効果が体感できます。
断熱シートの施工

続いて、銀色の断熱シートを施工。

(エブリィの場合)断熱シートの施工は、長さ135cmカットして、端のくぼみ部分から貼っていけばピッタリでした。

135cmの長さに切ったシートを2枚貼り付けて、運転席上部の複雑な部分は現物合わせで小さくカットした物を貼り付けとスムーズ。

貼り終えた後の状態。断熱シート同士が交わる部分は、重ねて合わせることで断熱効果を高めています。
元々鉄板と内張の間には1cmほどの空間があるため、重ねても問題なく収まります。

最後に逆の手順で、内張りを戻せば完成です。
前席シート下


エブリィは前席シート下にエンジンルームがあり熱が伝わってきますので、ここにも施工しておきました。

端材を使ったため、ツギハギ状態ですが、カバーで隠れる部分なので問題なしです。

長時間運転しても全然熱くならない!
まとめ
ということで、今回は愛車のスズキ エブリィに、デッドニングと断熱シートをDIYで施工した様子をお届けしました。
施工前は、エンジン音とロードノイズがダイレクトに伝わり、聞き取りにくかった走行中の会話が、十分聞き取れるレベルまでなりました。
オーディオの音質も向上し、体感で判るレベルで明らかに違いを感じられます。

ドアの開閉音も普通車のような上品な音に変わりました
断熱シートは貼ったすぐ直後から判るレベル!施工日は30℃近い夏日でしたが、施工した車内は、冷やりとした涼しさを感じることができ車外との温度差は歴然でした

シート下も熱くないです♪
一見難しそうですが、工程が多いだけで1つ1つの作業は意外と簡単です。
ただ天井の内張やオーバーヘッドコンソールの取り外し時に、1人では大変なので、できれば2人以上で行うのが良さそうです。
防音・防振・断熱に効果絶大なので、軽バンだけでなく自動車全般におすすめカスタムだと思います。

特に車中泊する方はぜひ!
専門業者に依頼するのも良いですが、できることはDIYで行えばお金の節約にもなり、車への愛着も一層湧きますのでご興味がある方はチャレンジしてみて下さいね。



