ATOTO 「X10専用前後カメラ」本音レビュー｜AC-FHD02DV/AC-FHD02LR

品質の高さと驚異的なコストパフォーマンスで、アンドロイドナビ国内シェアNo.1を誇るATOTOさん。

前回ご紹介した、ATOTO X10専用の前後レコーディングカメラAC-FHD02DVとAC-FHD02LRの2製品を本音でレビューします。

次世代フラグシップモデルのX10専用カメラで、フルHD 1080Pのクリアな映像を録画することが可能です。

ほかにも、GPS再生機能や駐車監視＆Gセンサーなど、ドライブレコーダーとしての機能を十分備えているため、別途ドラレコを買い足す必要がなくなります。

ただ、実際に使ってみて感じた気になった点もありましたので、残念ポイントも正直にお伝えします。

それでは実際に取付け風景や、使用感も踏まえて詳しくチェックしていきましょう。

この記事は、ATOTO（アトト）様より製品をご提供いただき作成しています。

提供していただいた製品ですが、良い面も気になった点も正直に、1ユーザー目線を心がけて執筆しておりますので、購入時の参考になれば幸いです。

ATOTOについて 

ATOTO（アトト）さんは中国深圳市に本社を置く、主にドライブレコーダーやアンドロイドOSを搭載したカーナビなど、自動車用電子機器の開発・製造・販売を行っている中国発の企業。

日本市場に参入して9年間以上の実績を持つ信頼のおけるブランドです。

設計から製造まですべてのプロセスを細部まで管理しており、高品質で安全・快適で魅力あふれる製品を世に送り続けています。

さらにメーカーさんのサポートがとにかく親切＆丁寧そしてスピーディ！もちろん日本語で応対してくれます。

製品スペック

仕様項目	AC-FHD02DV (フロントカメラ)	AC-FHD02LR (リアカメラ)
解像度	200万画素
デジタル画像処理 ISP SOCチップ	FH8333
イメージセンサー	JX-F352
光学フォーマットセンサー	1/2.8インチ
視野角(FOV)	D/H/V: 136°/112°/58°	140°/120°/63゜
信号方式	AHD 1080P 27.5fps
赤外線波長	@650±10nm
有効画素数	1920H×1080V
画素サイズ	2.9μm(H)×2.9μm(V)
供給電圧	DC5V
消費電力	5V/130mA
動作温度	-20〜70℃
取り付け位置	車内	車内外

ATOTO X10ヘッドユニットでドラレコとして使うためにはこの製品1択です。

互換性はX10シリーズにのみ対応、S8、A6 PF/PP、F7、PNDシリーズ、またはサードパーティ製カーオーディオには対応していません。

製品開封の様子

白を基調としたシンプルなデザインパッケージ。内容物も必要十分なシンプルな構成です。

【AC-FHD02DV内容物】

• フロントドライブレコーダー本体
• 延長ケーブル（3.5m)
• オンラインマニュアル
• ケーブルフレーム
• アダプターケーブル

【AC-FHD02LR内容物】

• 後方用ドライブレコーダー本体
• 延長ケーブル（8m)
• オンラインマニュアル
• アダプターケーブル

AC-FHD02DV/AC-FHD02LRの特徴

フルHD 1080P録画

フルHD 1080Pでクリアな映像を録画することが可能。

X10のQLED液晶ディスプレイから見る映像は、非常に高画質で高精細なので、もしも備えとしてはもちろん、ドライブや旅の記録・鑑賞用としても満足度が高いです。

高度なGPS再生機能

加えてGPSトラック再生機能が備わっています。これにより全ての瞬間の走行ルートと正確な位置を捉えることができます。

あらゆる状況でクリアな視界

直射日光や対向車のヘッドライトなど、強い光を自動で抑制して、クリアな映像をキャプチャすることを実現！

さらに本作にはWDR（ワイドダイナミックレンジ）技術が備わっており、トンネルなど明暗が混在する複雑な照明条件でもクリアな映像を記録することが可能です。

衝突を検知するGセンサー

また走行中の衝突を検知するGセンサーを装備。

駐車中に衝突検知時に自動で録画起動し、証拠として30秒のビデオクリップをキャプチャしてロックし、運転中の衝突を感知した場合も自動で映像をロックしてくれます。

取付手順

ここからは実際に車へ取り付際の様子をお届けします。今回はMAZDA CX-5に取り付けました。

フロントカメラ取付

フロントカメラ（AC-FHD02DV）を取り付けるためには、ナビ裏にアクセスする必要がありますので、まずは干渉しているエアコンパネルを外す必要があります。

エアコンパネルは左端から内張はがしなどで、クリップを1箇所ずつ丁寧に外せば簡単に取り外し可能。

多少設計に違いはあれど、この辺りは各車種共通の工程だと思います。

あとはクリップではまっているだけなので手前に引き抜くだけでOK。

ナビ本体と車体どちらも傷つけないよう、養生テープやタオルを敷いて保護しながら作業することをおすすめします。

配線をグローブボックス下を通して、Aピラーなどを内張を剥がして配線を通していきます。

取付位置まで配線を持っていき、両面テープで固定。

カメラ自体に上下に調整する機能があります。左右の調整は出来ませんので、車体の中央に設置する必要があります。

カメラの配線を隠すための伸縮可能なカバーも同梱されていますが、今回は隠す必要が無かったため使いませんでした。

最後に、ナビ裏の右奥にある8ピンのコネクタに挿します。Dと記載されているのがフロントカメラ、Fがリアカメラのケーブルです。

8ピンのケーブルは、フロントカメラ、リアカメラそれぞれ1本ずつ同一のケーブルが入っているため、前後両方のカメラを取り付けた場合は、このケーブルは1本余ります。

より詳しい取付手順がATOTOさんのオンラインマニュアルに記載されていますので、取り付けに迷う心配は皆無ですよ。

リアカメラ取付

続いてリアカメラ（AC-FHD02LR）の取付。

フロントカメラ同様の為、ナビ裏のアクセス方法は割愛します。

内張りの中を通して車両後方まで「G」のケーブルを引き込んでいきます。

今回リアカメラを屋外の後方ライセンス灯の辺りに設置したかったので、バックドアの内張をクリップで剥がしていきます。

「H」と記載された白いケーブルを、バック信号が出ている配線に、エレクトロタップを使って割り込ませました。この配線をすることにより、ギアを「R」に入れた際にナビ画面が後方カメラに遷移させることができます。

あとはバックパネルドア内部にコードを配線していきます。

取付完了です。

フロントカメラ同様、カメラ自体に上下に調整する機能があります。左右の調整は出来ませんので、車体の中央に設置する必要があります。

USBストレージ取付

ちなみに映像は、X10本体に接続されたUSB-Aに接続したストレージに記録する仕様です。

ストレージは最大128GBまでのUSBドライブを取り付けましょう！

使用感レビュー

映像がとにかく鮮明

フルHD 1080Pということで、X10モニターに映し出される映像は非常に鮮明で高画質！

ナンバー読み取り精度も高く、はっきりとナンバーを読み取ることができます。特に夜間の場合もヘッドライトによる白飛びもなく、はっきりとナンバーを読み取ることができるのには感動ものでした！

記録したデータも探しやすい

収録動画も非常に探しやすくなっています。前後切り替え、カレンダー検索、動画再生、静止画表示、緊急録画ファイルの項目が直感的に操作可能。

もちろん記録したデータはその場すぐに確認することが出来ます。

駐車監視機能

ちなみに駐車監視方式は、衝撃検知後に30秒間緊急録画として動画が収録されるようになっています。

衝撃感度は、最も高い「高」に設定した場合、ドアの開閉で作動するほど敏感な感度だったため、現在は「中」で設定しています。

この辺りは、使用状況に応じて好みの設定を探ってみるのが良さそうです。

残念ポイント

バック駐車中のガイドラインは出せない

ドラレコのリヤカメラは、レコーディング用のカメラとなっており、ガイドラインは表示できない仕様となっています。

現在はレコーディング用カメラでも、ガイドラインの出すことのできるブランドも多くあるため、バックカメラとしても兼用を想定したユーザーにとっては、明らかなデメリットと言えます。

ただ、ファームアップにより更新される可能性はあるそうなので、今後に期待ですね。

もし現時点でガイドライン必須の方は、こちらのAC-HD02LR を選べば問題なくガイドラインを出力できます。

まとめ

ということで、今回はATOTOさんATOTO X10専用、前後レコーディングカメラ「AC-FHD02DV」と「AC-FHD02LR」を本音でレビューしました。

X10専用のドライブレコーダーとして、映像の精細さ、鮮やか、明るさどれを取っ手も申し分の無い性能を誇ります。

価格も、別途駐車監視付きのドラレコを買うよりリーズナブル。しかもケーブル周りがスッキリさせることが可能なのも嬉しいポイント！

既にATOTO X10をお持ちの方でさらに快適度を上げたい方や、導入を検討中の方は候補の1つに入れてみてはいかがでしょうか。